LOVE Embryo Love Songs Live 2008 LIVE REPORT
LOVEの、ファースト・アルバム『Embryo Love Songs』リリース記念のツアー。彼女にとって、初めての本格的なワンマン・ライヴでもある。会場のShibuya O-Westは、立錐の余地もないほどの超満員だ。
ギター、ベース、ドラムという、3ピースのバンドとともに、LOVEがステージに登場し、真っ赤なアコースティック・ギターをかき鳴らし、エネルギッシュにライヴがスタートした。透明感溢れ、だがとてもパワフルな彼女のヴォーカルと、シンプルだがエッジの効いたサウンドがひとつになり、会場が一気にLOVEの世界に染まっていく。アルバムからの全曲に加え、さらに新曲も5曲披露されたが、すべての曲から、彼女のストレートなメッセージと、歌への情熱がダイレクトに伝わってくる。
LOVEの歌を聴いていると、彼女の声の持つパワーに圧倒される。その全身全霊を込めた歌声は、彼女の最大の魅力だ。人の声には、これほどまでに大きな力があるのだ、ということをあらためて実感させてくれる。彼女の歌声は、まさに“フォース”に満ちているのだ。またそんな圧倒的な歌声と、大阪弁のナチュラルなMCとの対比も、彼女の世界観をより魅力的なものにしていた。
さらに「Embryonic」では、サンプラーを巧みに使って、ライヴ多重演奏を取り入れたり、「Singer's Blue」(新曲)ではドラム<刄田綴色>と、「上を向いて歩こう」(坂本九のカヴァー)ではベース<小池ヒロミチ>と、そして「Life Like A Tree〜あすなろ〜」では、自身もエレキギターに持ち替え、ギター<PABLO>とのデュオを聴かせるなど、アルバムよりもさらに“進化”した、現在のLOVEの音楽を聴かせてくれていた。その“攻め”の姿勢も、すごく彼女らしいと思う。
LOVEというアーティストのスケールの大きさ、シンガーとしての表現力の豊かさ、ソングライターとしての繊細なセンス、溢れんばかりのエナジー、ピュアな人柄、そして、何よりも彼女からの“love”がストレートに伝わってくる、充実のライヴ・パフォーマンスだったといえるだろう。LOVEというアーティスト、もちろんアルバムも素晴らしいけど、ライヴはまたひと味もふた味も違った意味で、強力だ。そんな彼女の持つ無限の可能性の片鱗を垣間見せてくれた、楽しく気持ちのいいライヴだった。

文:熊谷美広
SONG LIST
M01. Opening
 
M09. My Name Is LOVE
M02. Cross The River  
M10. 過ちのサニー
M03. 7 days/新曲   M11. ツリーを飾ろう
M04. Embryonic
  M12. あなたを忘れるその前に/新曲
M05. BABY & TEDDY/新曲  
M13. Trigger
M06. Singer's Blue/新曲  
M14. がらくたライト
M07. 上を向いて歩こう/カバー曲   M15. Sick And Tired
M08. Life Like A Tree〜あすなろ〜
  M16. LOOK AROUND
    M17. タイトル未定/新曲
 
Live photographs by Shin Watanabe
「Embryo Love Songs Live 2008」オリジナルグッズ フロッキー&カンバッチせっと
購入する
アルバム&フロッキー&カンバッチせっと
購入する
(c) DCTgarden.com ALL RIGHTS RESERVED.